インフラエンジニアを取り巻く環境は大きく変化しています。ネットワークやサーバー、データベースの構築といった作業は単純化が進み、代わりに提案から設計までを求められる環境に移行しています。
フリーで働くインフラエンジニアもそのための対応を求められるようになっています。とは言え、まだまだこれからネットワーク構築を依頼するという案件もあります。それぞれに職場の環境は異なるので、柔軟な対応力と特定の技術や環境に依存しないように意識することが必要です。
また、セキュリティが厳しい職場となると、私物の持ち込みは禁止されます。かと言って支給される作業用の端末も十分なものが用意されていないケースもあることに留意しておくべきでしょう。さらにMacかWindowsか、あるいはOSは何かも全てバラバラとなります。
構築に使用する製品を指定する職場もあります。そのために、あらゆる製品に関する情報を仕入れておくことが求められます。構造や特徴、メリットや設定などを知っておかなければ構築作業は行えないからです。
そして職場での働き方そのものも変わってきています。まずクライアントと何度も打ち合わせを行って、要件定義を行うことが必要になっています。求めるインフラを作るために機能や性能をどのように定めるのか、使用する機器のスペックや予算を決めることになります。そのためのビジネススキルも求められるようになっているわけです。適切なスペックを提案できるように、想定するシステムの負荷を予測するためのソフトウェアの知識も得る必要があります。